東海大学 医学教育学 › 医学教育FD基礎講座

解説記事 ― 動画を読み物で深める

各モジュールに対応した深掘りの読み物です。表・ワークシート・文献案内つき。動画→記事→想起チェックの順で回すと定着します。用語の点線をクリックすると定義が開きます。

設計編

設計1 ・ 約10分
なぜ成績はバラつくのか — 教育を「設計」するという発想

科目Aでは平均85点、科目Bでは平均62点。同じ学生集団なのに、なぜここまで違うのでしょうか。その答えは学生の能力ではなく、科目の「設計」にあります。

設計2 ・ 約10分
アウトカム基盤型教育と逆向き設計 — ゴールから考えると科目が変わる

シラバスを『授業内容』欄から書き始めていませんか。出口(アウトカム)を先に決め、評価、学修経験の順に設計する——教育設計の世界標準である逆向き設計の考え方を、明日のシラバスに使える形で解説します。

設計3 ・ 約10分
学修目標の書き方 — 「理解する」では測れない

「循環器疾患を理解する」——一見まっとうな目標が、実は誰にも到達を判定できない一文だとしたら。目標を測れる言葉で書き直す技術を、ライブ添削でお伝えします。

設計4 ・ 約10分
教育方略の科学 — 講義を超えて

熱心に教えたのに、学生は覚えていない——その原因は熱意ではなく方略にあります。学習科学の実証知見をもとに、60分講義を捨てずに学修効果を高める現実的な方法を紹介します。

設計5 ・ 約10分
臨床現場で教える — 1分間指導医とフィードバック

外来や病棟の「すきま時間」は、実は最高の教育の場です。One-Minute Preceptorの5つのマイクロスキルと、学習者に本当に届くフィードバックの技法を紹介します。

設計6 ・ 約10分
コンピテンシーで設計する — 本学の出口から自分の科目へ

教務課から届いた巨大な表——カリキュラム・マップ。あの46列とA〜Eの記号が読めるようになると、自分の科目が6年間のどこを担うのかが一目で分かります。本学の6つのコンピテンスを実際に読み、科目の学修目標に翻訳するところまでを実物で歩きます。

能動学修編

能動1 ・ 約10分
講義を能動化する — 講義内テストとピア・インストラクション

「わかりましたか?」にうなずきが返ってきても、それは理解の証拠ではありません。講義の枠組みを保ったまま、講義内テスト・think-pair-share・ピア・インストラクションで「全員が頭を動かす60分」をつくる具体的な手順を紹介します。

能動2 ・ 約10分
チーム基盤型学習(TBL)— 準備を前提に、チームで応用する

「予習してきてください」は、なぜ届かないのでしょうか。TBLは、事前学習を確実に駆動し、教員1名で大人数のチーム学修を構造的に回す方法です。1コマの時間割として具体的に紹介します。

能動3 ・ 約10分
問題基盤型学習(PBL)— 問いから学ぶ設計とチューターの技

「チューターは教えないでください」——では、教えない教員は何をすればいいのでしょうか。問いから学ぶPBLの設計原理と、答えを我慢するチューターの技術を、シナリオの書き方から機能不全グループへの介入まで実践的に解説します。

能動4 ・ 約10分
反転授業とシミュレーション — 同期時間を能動に使う

学生と教員が同じ場所に集まれる時間は、科目の中で最も希少な資源です。知識の伝達は事前学修に移し、対面の時間は応用と対話に使い切る——能動学修編の締めくくりとして、反転授業とシミュレーション教育の設計原則を扱います。

能動5 ・ 約11分
ClassPulseで教室を動かす — クイズとTBLの実践ツール

能動1のピア・インストラクションも、能動2のiRAT/gRATも、道具がなければ始まりません。本学の教員が使えるレスポンス・システム「ClassPulse」で、明日の授業にクイズとTBLを実装する手順をまとめました。バージョン1.1.0で加わった出席確認・ピアレビュー・gRAT再回答もカバーします。

評価編

評価1 ・ 約10分
評価の基礎 — 何のために測るのか

学生は「評価されるもの」を学びます。評価編の起点として、形成的評価と総括的評価の使い分け、ミラーのピラミッド、そして評価のユーティリティという3つの道具を手に入れましょう。

評価2 ・ 約10分
良い試験問題の作り方 — MCQの欠陥を見抜き、ブループリントで設計する

深夜に作ったその1問、学力ではなく「試験テクニック」を測っていませんか。代表的な作問上の欠陥をビフォーアフターで修正し、試験全体を設計図から組み立てる方法を学びます。

評価3 ・ 約10分
パフォーマンス評価 — OSCE・ルーブリック・mini-CEXで「できる」を測る

筆記試験で満点でも、患者さんの前で動けるとは限りません。「やってみせる」「実際にやっている」を測るための道具箱 — OSCE、mini-CEX、そしてルーブリックの解剖学です。

評価4 ・ 約10分
成績分布を読む — 科目とプログラムの評価

平均85点でほぼ全員合格——それは喜ぶべき結果でしょうか。成績分布を科目設計の「レントゲン写真」として読み、合格点の根拠を問い直し、科目の外からプログラム全体を評価する視点を身につけます。

評価5 ・ 約10分
構成的整合 — 自分の科目を点検する

講座の締めくくりは、学修目標・教育方略・評価が同じ方向を向いているかを一枚の表で確かめる作業です。整合マトリクスを手に、あなたの科目を点検してみましょう。

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