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東海大学医学部医学科

6つのコンピテンス — 卒業時の出口目標

本学医学科がアウトカム基盤型カリキュラムの中心に置く卒業時コンピテンシーです。6つのコンピテンス(領域)の下に46のコンピテンシー(細目)が定義され、全科目はカリキュラム・マップ上で各細目のパフォーマンス(修得)レベル(A〜E)と紐づけられています。 あなたの科目のアウトカムは、この表のどの細目を、どのレベルまで引き上げるものですか?——設計編第2回の逆向き設計は、ここから始まります。

出典: 医学部医学科「医学科の使命・6つのコンピテンス」および同ページ掲載のカリキュラム・マップ(2026年2月公開版・原文のまま転載)。科目×細目の詳細なレベル対応はカリキュラム・マップ全表(PDF)を参照。
I プロフェッショナリズム 10細目 II 社会的役割の実践 7細目 III 科学的探究心 6細目 IV 応用可能な医学的知識 6細目 V 医療実践技能 12細目 VI グローバルな視点 5細目
I

プロフェッショナリズム

「東海大学医学部生は卒業時に、豊かな人間性と知識・技能を兼ね備え、良医として責任を持った行動ができる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 生命の尊厳を理解し、サイエンスとヒューマニズムの融和の精神に基づいて行動する
  2. 2 日頃から自己の心身の状態を省察し、改善に努める
  3. 3 品格・礼儀を身につけ、常に敬意・思いやりを持って誠実に他者に接する
  4. 4 周囲とコミュニケーションを円滑にとり、フィードバックに真摯に対応する
  5. 5 患者や家族の多様性・背景・プライバシーに配慮して適切にコミュニケーションをとる
  6. 6 適切に情報提供した上で、自己決定を支援する
  7. 7 医療・医学の知識・技能・態度を修得する上で基盤となる一般教養を身につける
  8. 8 患者・社会から求められることを理解し、自己を律しながら常に向上心を持って生涯学修する
  9. 9 多様な価値観を意識しながら医療における倫理的な問題に対応する
  10. 10 社会の常識を踏まえた上でアンプロフェッショナルな行為を認識し、自制する
パフォーマンス(修得)レベル
A 診療の場で良医として責任を持った行動ができ、他者の模範となれる
B 診療の場で良医として責任を持った行動ができる
C 医学生として責任を持った行動ができる
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
II

社会的役割の実践

「東海大学医学部生は卒業時に、文化・地域・社会を認識し、医師の社会的役割を実践できる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 異なる文化や変化する社会情勢に対応して医療を実践する
  2. 2 地域の実情に応じた医療・保健・福祉の現場を理解し、地域医療の質の向上に貢献する
  3. 3 医療の実践のための法律やルールを理解し、法的責任・規範を遵守する
  4. 4 我が国の医療・社会保障制度を理解し、医療・福祉資源を適切に活用する
  5. 5 協働する職種の役割を理解し、信頼関係を構築した上で、互いの知識・技術を活かした最善の医療を提供する
  6. 6 より良い医療・医学の実践のために学生・医療者・患者・市民の教育に貢献する
  7. 7 健康の維持・増進の重要性を理解し、科学的根拠に基づいて予防医学を推進する
パフォーマンス(修得)レベル
A 社会的役割を診療の場で実践でき、他者を指導できる
B 社会的役割を診療の場で実践できる
C1 社会的役割を模擬診療の場で実践できる
C2 社会的役割を理解している
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
III

科学的探究心

「東海大学医学部生は卒業時に、医学的課題を発見し、論理的に分析・発信することができる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 新たな医学的知見を見出すことの重要性を知る
  2. 2 医学の発展に寄与した知見を知り、科学的思考を理解する
  3. 3 医学研究に参画し、科学的理論と方法論を理解する
  4. 4 医学的に重要な課題について分析・討論し、発信する
  5. 5 医学研究の倫理的問題を把握し、倫理原則に基づいて行動する
  6. 6 医学研究の発展に貢献する
パフォーマンス(修得)レベル
A 医学研究の発展に貢献できる
B 既報告の知見を共有し、意見を述べることができる
C 医学研究に参加できる
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
IV

応用可能な医学的知識

「東海大学医学部生は卒業時に、正常な構造・機能や病態、病気の診断・治療・予防を説明できる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 臨床医学の基盤となる基礎医学について修得する
  2. 2 医学研究、医療に必要な情報科学について修得する
  3. 3 基礎医学と臨床医学の知識をシームレスに理解する
  4. 4 各器官の主な疾患の病因、病態生理、症候、診断・治療・予防について修得する
  5. 5 器官横断的に主な疾患の病因、病態生理、症候、診断・治療・予防について修得する
  6. 6 主な症候の原因と病態生理について修得する
パフォーマンス(修得)レベル
A 医師の任務を果たすために必要な知識を修得し、更新できる
B 医師(臨床研修医)の任務を果たすために必要な基本的知識を修得している
C 診療参加型臨床実習に必要な知識を修得している
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
V

医療実践技能

「東海大学医学部生は卒業時に、基本的診療技能を修得し、チーム医療に参画できる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 医療面接、身体診察、診療録作成を適切に行う
  2. 2 基本的臨床手技を適切に実施する
  3. 3 医療面接、身体診察、検査結果をもとに鑑別診断を挙げ、結果を解釈する
  4. 4 患者情報を適切にプレゼンテーションする
  5. 5 根拠に基づく医療(evidence-based medicine: EBM)の知見を活用し、基本的な治療計画を立案する
  6. 6 患者背景に配慮し、患者との良好な信頼関係を構築する
  7. 7 病状説明に同席し、インフォームドコンセントを理解する
  8. 8 患者教育に参画する
  9. 9 医療安全・感染防止対策を厳守する
  10. 10 チーム医療・多職種連携における役割を実践する
  11. 11 医療チームからのフィードバックをもとに省察し、改善をはかる
  12. 12 診療で必要な新しい情報・科学技術の基本的な知識や技能を理解し、活用する
パフォーマンス(修得)レベル
A 自発的に実践できる
B 指導下で実践できる
C 基盤となる知識、態度、技能を修得している
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
VI

グローバルな視点

「東海大学医学部生は卒業時に、自分の置かれた環境にグローバルな視点から柔軟に対応できる」

コンピテンシー(細目)
  1. 1 世界の多様な医療のあり方を理解し、日本の現状を把握する
  2. 2 基本的な医学英語を理解し、活用する
  3. 3 国際的な医療・医学情報を入手し、活用する
  4. 4 人種・民族・宗教・ジェンダー等の多様性を尊重して他者と接する
  5. 5 留学経験者および海外の留学生・研究者・医療従事者等と情報交換を行う
パフォーマンス(修得)レベル
A 自発的に実践できる
B 指導下で実践できる
C 基盤となる知識、態度、技能を修得している
D 経験する機会はあるが単位認定に関係ない
E 経験する機会がない
国家標準と見比べる
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コアカリの10の資質・能力と本学6コンピテンスは、科目設計の「出口」の二本柱です。

使い方を学ぶ
📖 設計6「コンピテンシーで設計する」

この表の読み方と、自分の科目への翻訳手順を動画+記事で学べます(設計2の各論)。