ClassPulseで教室を動かす — クイズとTBLの実践ツール
- ClassPulseの4ステップ(セッション作成→出題→集計→締切)で授業内クイズを運用できる
- 授業の目的に応じて3つのモード(記名・キーのみ・匿名)を選択できる
- TBLのiRAT/gRAT・ピアレビュー・出席確認と結果出力をClassPulseで実装できる
ナレーションは合成音声。監修待ち(開発版)。
深掘りの読み物 ・ 約11分
台本を読む(制作用ドラフト・監修待ち)
コールドオープン(約30秒)
[映像] 教員のデスク。能動1の記事が画面に開かれ、付箋に「来週コンセプテストやる」。その横で手が止まる。
[テロップ] で、回答はどうやって集める?
講師: 能動1を見て、コンセプテストをやってみようと決めた。能動2を見て、iRATを試したくなった。そこで手が止まります。回答をどうやって集めるのか。挙手は同調圧力で歪む。紙は集計できない。今回は最後の一歩を埋める道具の話です。本学の教員なら誰でも使える、レスポンス・システム「ClassPulse」。クイズとTBLを、明日の授業に実装する手順をご紹介します。
セクション1: 設計思想と構成(約35秒)
[映像] Studio(教員用)とJoin(学生用)の2つのアプリアイコン。スライドに問題文、アプリにグラフ、の役割分担図。
講師: ClassPulseは、教員用のスタジオと、学生用のジョインの2つでできています。学生側はアプリでも、インストール不要のウェブ版でも参加できます。一番の特徴は、問題文をアプリに入れないこと。問題はいつものパワーポイントでスクリーンに映し、アプリは「何択で出題するか」と「回答の集計」だけを受け持ちます。だから事前準備はほぼゼロ。操作は授業中に出題ボタンを1回押すだけ。通信も軽く、数百人の講義でも動きます。
セクション2: 授業1コマの4ステップ(約45秒)
[映像] Studioの実画面。セッション作成→6桁コードとQR→「4択」ボタン→棒グラフが伸びる→締切る。
講師: 基本の流れは4ステップです。第1に、セッションを作る。記名、キーのみ、匿名からモードを選ぶと、6桁の参加コードとQRコードが発行されるので、スクリーンに映します。学生はコードを打つか、QRを読むだけで入室します。第2に、出題。スライドに問題を出したら、画面の「2択」から「10択」のボタンを1回押す。その瞬間、全員の手元に色分けされた回答ボタンが現れます。第3に、集計を見る。回答が棒グラフでリアルタイムに伸びていき、回答数も回答率も見えます。第4に、締め切って次の出題へ。同じ形式なら、ワンタップで何問でもくり返せます。
セクション3: 3つのモード(約40秒)
[テロップ] 匿名=安心して間違えられる / キーのみ=名前なしの正確な集計 / 記名=出席・小テスト・TBLのRAT
講師: セッション作成時に選ぶモードが、運用設計の要です。匿名モードは、誰が答えたかを記録しません。講義クイズやピア・インストラクションのように、安心して間違えられることが大事な場面はこれです。キーのみモードは、学籍番号などの固有キーで識別し、氏名は持ち込みません。名前なしで正確な集計をしたいときはこちら。そして記名モードは、名簿と照合してその場で名前まで分かります。出席確認や小テスト、そしてTBLのRATに向きます。名簿はアプリの中だけに置かれ、サーバーには送られません。
セクション4: ピア・インストラクションのレシピ(約35秒)
[映像] 1回目のグラフ(割れている)と再投票のグラフ(収束)が並ぶ。グラフをタップ→選んだ人一覧→ランダム。
講師: 能動1の流れは、そのまま実装できます。スライドにコンセプテストを映して4択で出題。個人で回答してもらい、正答率が30から70%なら「隣と2分、議論」。そして「次の出題」でもう一度同じ問題を出せば、再投票です。1回目と2回目のグラフを並べて見せると、議論で票が動いたことが教室全体に見えます。もうひとつ便利なのが、グラフをタップすると開く「その選択肢を選んだ人」の一覧。ランダム並び替えができるので、公平な指名にも使えます。
セクション5: TBLのレシピ(約45秒)
[映像] RATグループ編成のCSV取り込み→RATトグルON→iRAT進行→gRATパターン選択→グループビュー→RAT対比。
講師: TBLでは、まず班分けです。授業の前に、RATグループ編成の画面から、班分けのCSVを取り込んでおきます。セッション作成でRATをオンにして、グループ編成を選べば、準備は完了。iRATは通常と同じ操作で、個人の回答が名前つきで記録されます。gRATに進むときは、全員が回答するか、班の代表者1名が回答するかを選びます。各班の回答は一覧で見え、正解と割れた班はひと目で分かります。同じ問題にもう一度挑戦させる「再回答」もでき、何回目で正解したかが記録に残ります。結果画面では、iRATからgRATへ票がどう動いたかを、RAT対比で確認できます。
セクション6: ピアレビューと出席確認(約35秒)
[映像] 学生画面のピアレビュー(メンバーA〜Jを5段階評価)。出席バナー→出席マトリクス。
講師: 最新版では、TBLの残りのピースも揃いました。gRATのあとに始められる、ピアレビューです。学生の端末に、同じ班のメンバーが匿名で並び、貢献度を5段階で評価します。評価は本人以外には見えません。そしてもうひとつが、出席確認。学生は画面上部のバナーをタップするだけです。締切までに押さなければ自動で遅刻になり、途中退出も記録されます。名簿と突き合わせた出席の一覧表は、セッション終了時に、結果と一緒に出力されます。
セクション7: 記述式のレシピ(約25秒)
[映像] 記述式の類似集約画面。同義語辞書→「AIで整理」ボタン。
講師: 記述式も強くなりました。「今日一番大事だった概念は」と出題すれば、似た回答を自動でまとめて件数化してくれます。医学用語の表記ゆれは、同義語辞書をCSVで登録しておけば、最初からまとまります。締め切ったあとは、「AIで整理」のボタン1つで、意味の近い回答を統合できます。ワンミニッツペーパーの回収と集計が、授業の中で終わるんです。
セクション8: 運用の注意(約30秒)
[テロップ] 【最重要】終了したら、その場で保存
講師: 運用の注意をひとつだけ強調します。回答データは、サーバーに一定期間しか残りません。セッションを終了したら、その場で結果画面から、PDFやエクセル、CSVで保存する。ここまでが授業のワンセットです。あとは細かいコツをいくつか。アプリの案内は前日までに。アプリを閉じてしまっても、「前回セッションに復帰」から続けられます。締切を間違えたら、直後なら取り消せます。
まとめ(約35秒)
[テロップ] 出題ボタン1回 + 6桁コード = 動く教室
講師: まとめます。ClassPulseは、出題と集計に割り切った本学のレスポンス・システム。クイズとピア・インストラクションは出題ボタン1回、TBLはグループ編成CSVとRATをオンにするだけ。ピアレビューと出席確認まで、アプリ1つで完結します。モードは目的で選び、終了時の保存は習慣に。アプリの入手方法と、スタジオとジョインそれぞれの操作ガイドは、医学教育学領域のリソースページにまとまっています。理屈は能動1と能動2で、道具は今日の話で。あなたの教室が動くのを待っています。そして、ここまでが能動学修編です。次回から評価編。第1回は「評価の基礎 — 何のために測るのか」。方略を変えた先には、必ず同じ問いが待っています——「できるようになった」ことを、どう確かめるのか。評価こそが、学生の学び方を決めています。
[映像] 次回タイトルカード「評価1 評価の基礎 — 何のために測るのか」
選ぶ前に、いちど自分の答えを予想してみましょう(想起練習)。
監修状態:監修待ち(開発版)