CS
患者ケアのための診療技能
**C**linical **S**kills患者の苦痛や不安感に配慮し、確実で信頼される診療技能を磨き、医療の質と患者安全を踏まえた診療を実践する。
20項目 ・ 学修目標102個
CS-01 患者の情報収集
患者本人、家族、医療スタッフ等関係する様々なリソースを活用し、診療に必要な情報を収集できる。
CS-01-01 医療面接
- 01 医療面接における基本的コミュニケーション技法を用いることができる。
- 02 病歴(主訴、現病歴、常用薬、アレルギー歴、既往歴、家族歴、嗜好、生活習慣、社会歴・職業歴、生活環境、家庭環境、海外渡航歴、システムレビュー)を聴き取り、情報を取捨選択し整理できる。
- 03 患者に関わる人達から必要な情報を得ることができる。
CS-01-02 身体所見
- 01 患者の状態に応じた診察ができる。
- 02 全身の外観(体型、栄養、姿勢、歩行、顔貌、皮膚、発声)を評価できる。
- 03 バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数、酸素飽和度)の測定ができる。
- 04 適切な体位(立位、座位、半座位、臥位、砕石位)で診察できる。
- 05 部位毎の身体診察([@tbl:TBL0300])ができる。
- 06 基本診療科([@tbl:TBL0400])において必要な診察ができる。
CS-02 患者情報の統合、分析と評価、診療計画
得られた全ての情報を統合し、様々な観点から分析し、必要な医療について評価した上で提供すべき医療を計画できる。
CS-02-01 診療録記載
- 01 適切に患者の情報を収集し、問題志向型医療記録を作成できる。
- 02 診療経過を主観的所見・客観的所見・評価・計画で記載できる。
- 03 過去の診療経過をまとめて診療録に記載できる。
CS-02-02 臨床推論
- 01 主要症候([@tbl:TBL0500])について原因と病態生理を理解している。
- 02 主要症候([@tbl:TBL0500])について鑑別診断を検討し、診断の要点を説明できる。
- 03 基本診療科([@tbl:TBL0400])で主訴からの診断推論を組み立てられる。
- 04 基本診療科([@tbl:TBL0400])における疾患の病態や疫学を理解している。
CS-02-03 検査(計画、分析評価)
- 01 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の目的と意義を理解し、診断仮説の検証に最低限必要な検査項目を選択して、結果を解釈できる。
- 02 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の正しい検体採取方法と検体保存方法を理解している。
- 03 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の安全な実施方法(患者確認と検体確認、検査の合併症、感染症予防、精度管理)を理解している。
- 04 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の特性(感度、特異度、偽陽性、偽陰性、検査前確率・検査後確率、尤度比、ROC曲線)と判定基準(基準値・基準範囲、カットオフ値、パニック値)を理解している。
- 05 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の生理的変動、測定誤差、精度管理、ヒューマンエラーについて理解している。
- 06 患者に応じた検査値特性を理解し、結果を解釈できる。
- 07 主要な臨床・画像検査([@tbl:TBL0600])の目的と適応を理解し、解釈できる。
CS-02-04 治療(計画、経過の評価)
- 01 主要症候([@tbl:TBL0500])について初期対応を計画し、専門的診療が必要かどうかを考えることができる。
- 02 服薬の基本・アドヒアランスについて理解している。
- 03 処方箋の下書きを作成できる。
- 04 薬の薬理作用、適応、有害事象、投与時の注意事項について理解している。
- 05 年齢や臓器障害に応じた薬物動態の特徴を考慮した薬剤投与の注意点について理解している。
- 06 薬物動態的相互作用について理解している。
- 07 使用禁忌、特定条件下での薬物使用(アンチ・ドーピング等)について理解している。
- 08 主な薬物アレルギーの症候、診察、診断、予防策と対処法について理解している。
- 09 薬物の蓄積、耐性、タキフィラキシー、依存の概要を理解している。
- 10 抗腫瘍薬の適応、有害事象、投与時の注意事項について理解している。
- 11 抗微生物薬の薬理作用、適応、有害事象、投与時の注意事項について理解している。
- 12 オピオイド鎮痛薬・鎮静薬の適応、有害事象、投与時の注意事項について理解している。
- 13 分子標的薬・バイオ医薬の薬理作用と有害事象の概要を理解している。
- 14 漢方医学の特徴、主な和漢薬(漢方薬)の適応、薬理作用について概要を理解している。
- 15 主な放射線治療法の適応の概要を理解している。
- 16 インターベンショナルラジオロジーについて概要を理解している。
- 17 内視鏡を用いる治療の概要を理解している。
- 18 超音波を用いる治療の概要を理解している。
- 19 被覆材の種類と適応、効果について理解している。
- 20 外科的治療の適応と合併症について理解している。
- 21 手術の危険因子とその対応の基本について理解している。
- 22 主な術後合併症とその予防の基本について理解している。
- 23 手術および侵襲的処置に関するインフォームド・コンセントの注意点について理解している。
- 24 周術期における事前のリスク評価について理解している。
- 25 周術期における主な薬剤の服薬管理(継続、中止等)の必要性とそれに伴うリスクについて理解している。
- 26 周術期における輸液・輸血について理解している。
- 27 周術期における疼痛の管理について理解している。
- 28 局所麻酔、末梢神経ブロック、神経叢ブロック、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔の適応、禁忌と合併症について概要を理解している。
- 29 麻酔管理を安全に行うための術前評価について概要を理解している。
- 30 安全な麻酔のためのモニタリングの方法、重要な異常所見と対処法について概要を理解している。
- 31 麻酔薬と筋弛緩薬の種類と使用上の原則について理解している。
- 32 吸入麻酔と静脈麻酔の適応、禁忌、方法、事故と合併症について理解している。
- 33 気管挿管を含む各種の気道確保法を理解している。
- 34 栄養アセスメント、栄養ケア・マネジメント、栄養サポートチーム、疾患別の栄養療法について理解している。
- 35 経静脈栄養と経管・経腸栄養の適応、方法と合併症、長期投与時の注意事項について理解している。
- 36 主な医療機器の種類と原理について概要を理解している。
- 37 主な人工臓器の種類と原理について概要を理解している。
- 38 血液製剤及び血漿分画製剤の種類と適応について理解している。
- 39 輸血副反応、輸血使用記録保管義務、不適合輸血の防止手順について理解している。
- 40 輸血の適正使用、成分輸血、自己血輸血、緊急時の輸血について理解している。
- 41 移植医療(臓器移植、組織移植、造血幹細胞移植等)の我が国と世界の状況について概要を理解している。
- 42 終末期医療における臓器・組織提供選択提示の意義について概要を理解している。
- 43 移植における免疫応答(拒絶反応、移植片対宿主病)について理解している。
- 44 移植後の免疫抑制について概要を理解している。
- 45 リハビリテーションの概念と適応について理解している。
- 46 機能障害と日常生活動作の評価ができる。
- 47 理学療法、作業療法と言語聴覚療法について概要を理解している。
- 48 主な歩行補助具、車椅子、義肢(義手、義足)と装具について概要を理解している。
- 49 基本診療科([@tbl:TBL0400])の基本的な治療計画を立案できる。
CS-02-05 教育計画
- 01 代表的な疾患における患者指導の計画を立案できる。
CS-03 治療を含む対応の実施
患者の状態の評価に基づいて患者本人、家族、医療スタッフと連携し、必要な医療を提案または実施できる。
CS-03-01 検査手技
- 01 検査に関する基本的臨床手技([@tbl:TBL0700])を実施できる。
CS-03-02 治療手技
- 01 治療に関する基本的臨床手技([@tbl:TBL0700])を実施できる。
CS-03-03 救急・初期対応
- 01 バイタルサインや身体徴候から緊急性の高い状態にある患者を認識できる。
- 02 一次救命処置を実施できる。
- 03 頻度や緊急性の高い患者に対する初期対応(二次救命処置を含む)の実施を補助できる。
- 04 外傷の初期対応の実施を補助できる。
- 05 アナフィラキシーショックの対応を補助できる。
CS-03-04 書類の作成
- 01 各種診断書・証明書、診療情報提供書の下書きを作成できる。
- 02 各種検案書の下書きを作成できる。
CS-03-05 患者ケアに必要な連携
- 01 基本診療科([@tbl:TBL0400])にどのようにコンサルテーションすればよいかを理解している。
- 02 褥瘡の予防、評価、処置・治療について理解している。
CS-03-06 診療計画カンファレンス
- 01 症例検討会において適切にプレゼンテーションできる。
- 02 診察で得た情報を上級医にわかりやすく報告できる。
CS-04 診療経過の振り返りと改善
実施された医療を省察し、言語化して他者に説明し、次回に向けて改善につなげることができる。
CS-04-01 振り返りカンファレンス
- 01 M&Mカンファレンスに参加して自身の意見を述べることができる。
- 02 CPCに参加して自身の意見を述べることができる。
CS-05 医療の質と患者安全
医療の質と患者安全の観点で自己の行動を省察し、組織改善と患者中心の視点を獲得する。
CS-05-01 医療の質向上
- 01 品質改善の手法を用いて医療を改善する重要性を理解し、繰り返し評価する姿勢を身に付ける。
CS-05-02 医療従事者の健康管理
- 01 医療従事者に求められる健康管理(生活習慣改善、予防接種、被ばく低減策)、職業感染対策(結核スクリーニング、ワクチン接種)を実践する。
- 02 自身を含む医療者の労働環境の改善の必要性を理解し、実際の医療現場において改善に努めることができる。
CS-05-03 安全管理体制
- 01 患者安全のための管理体制と各々の役割(リスクマネージャー、医療安全管理委員会等)の概要を理解している。
- 02 医療過誤に関連した刑事・民事責任や医師法に基づく行政処分を理解している。
CS-05-04 感染制御
- 01 医療関連感染症に関連したシステム(院内感染対策委員会、院内感染サーベイランス、感染制御チーム、感染対策マニュアル等)の役割や意義を理解して参加する。
- 02 標準予防策(スタンダード・プリコーション)の必要性を説明し、実践できる。
- 03 針刺切創、体液暴露等に遭遇した際、適切に対処できる。
CS-05-05 患者安全の配慮と促進
- 01 基本的予防策(患者確認、ダブルチェック、チェックリスト法、類似名称薬への注意喚起、フェイルセイフやフールプルーフの考え方等)を実践できる。
- 02 医療の安全性に関する情報(薬剤等の副作用、薬害、転倒・転落、医療過誤、やってはいけないこと、優れた取組事例等)を共有し、事後に役立てるための分析ができる。
CS-05-06 患者安全の実践
- 01 個人及び組織における患者安全管理の重要性を理解し、行動できる。
- 02 診療録の重要性を理解し、適切に記載し取り扱うことができる。
- 03 真摯に疑義に応じることができる。
- 04 インシデントが発生した際に、緊急対応や記録、報告できる。